「画像生成AIを触っているけれど、思った画像が出ない・毎回バラつく」という方向けに、プロンプト(指示文)の組み立て方を実例つきで解説します。
画像生成AIの品質は、ツールの性能だけでなくプロンプト(指示文)の質で大きく変わります。同じツールでも、指示が曖昧だと毎回バラついた画像が出て、具体的に書けば狙った画像が安定して出ます。副業で納品するなら、この「狙った画像を再現する力」が単価と評価を左右します。
この記事では、プロンプトの基本構造・用途別のコピペ実例・ツールごとのクセ・崩れを防ぐ方法を整理します。どのツールを選ぶかは別記事の比較に、稼ぎ方や始め方は総合ガイドにまとめています。ここでは「指示文の作り方」に集中します。
結論: プロンプトは「要素分解 × 具体化 × 反復」で決まる
プロンプト設計の要点
- 良い画像は、伝えたい内容を要素に分解して、1つずつ具体的な言葉にすることで安定する
- 基本構造は6要素(スタイル・被写体・構図・照明・色や雰囲気・品質)
- 1回で完成させようとせず、1要素ずつ変えて反復(A/Bテスト)すると再現性が上がる
- MidjourneyやStable Diffusionは英語が安定。日本語の意図はChatGPTで英語プロンプトに変換できる
- 手や文字の崩れは、構図の工夫・除外指定・後処理(Canva等)で対処する
プロンプトは丸暗記する必要はありません。基本の型(6要素)を1つ持っておき、あとはChatGPTに量産させるのが、副業で続けるいちばん楽な方法です。
プロンプトの基本構造6要素
狙った画像を安定して出すには、伝えたいイメージを次の6つの要素に分解して、それぞれ具体的な言葉で指定します。順番は前後しても構いませんが、この6つを意識すると抜け漏れが減ります。
| 要素 | 役割 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| ①スタイル | 全体の作風を決める | photorealistic / flat illustration / anime style / watercolor / 3D render |
| ②被写体・内容 | 主役と状況(最重要) | a white ceramic mug on a table / a Japanese woman working on a laptop |
| ③構図・視点 | カメラの位置・寄り引き | close-up / wide shot / top view / centered composition |
| ④照明 | 光の質と方向 | soft natural light / studio lighting / golden hour / backlight |
| ⑤色・雰囲気 | 色調とムード | warm tone / pastel colors / minimalist / nostalgic mood |
| ⑥品質・仕上げ | 解像感・用途の指定 | high quality / 8k / detailed / commercial photography |
迷ったら②被写体・内容をいちばん具体的に書いてください。「猫」より「窓辺に座る白いふわふわの猫」のように、誰が見ても同じ絵を思い浮かべられる粒度まで言葉にすると、生成結果が安定します。
悪いプロンプト → 良いプロンプト(before/after)
同じ「猫の画像がほしい」でも、書き方で結果がまったく変わります。曖昧なプロンプトに6要素を足していく過程を見てみましょう。
「cat」だけだと、品種も構図も光もAI任せでバラバラになります。主役・状況・光・雰囲気・スタイル・品質を足すほど、頭の中の絵に近づきます。
用途別プロンプト実例(コピペで試せます)
副業でよく作る4つの用途について、日本語の意図と英語プロンプトの例を用意しました。まずはそのまま試し、単語を入れ替えて調整してください。
① ブログ・記事のアイキャッチ
② SNSアイコン・キャラクター
③ 商品イメージ・モックアップ
④ イラスト背景・ゲーム素材
ツール別のプロンプトのクセ
同じプロンプトでも、ツールによって効き方が違います。代表的なクセを押さえておくと、ツールを乗り換えても応用できます。
| ツール | プロンプトのクセ | コツ |
|---|---|---|
| Midjourney | 単語の羅列でも効く。英語が安定 | –ar(比率)・–no(除外)・–stylize(作風の強さ)などのパラメータを併用 |
| DALL-E 3 | 会話文・日本語でも通じる | 「もっと明るく」「正方形で」と追加指示で対話的に調整できる |
| Stable Diffusion | Negative promptで除外指定が強力 | Steps・CFG・Samplerやseed固定で再現性を高められる |
| Adobe Firefly | 日本語に対応・自然な仕上がり | 参照画像やスタイル指定で商用向けのトーンを揃えやすい |
手・文字の崩れを防ぐ方法
画像生成AIが苦手なのが「手・指」と「画像内の文字」です。納品物でここが崩れると致命的なので、次の対処を覚えておきましょう。
- 手の崩れ: 手をアップにしない構図にする/ポーズを単純にする/Stable Diffusionなら
deformed hands, extra fingersなどをNegative promptに入れる。 - 文字化け: 画像内に文字を入れさせず、文字はCanvaなどで後入れするのが確実。ロゴや見出しは生成に頼らない。
- 余計な要素: Midjourneyは
--no text, watermark, logoで除外。SDはNegative prompt欄に列挙する。 - 意図しない人物・ブランド: 実在の人物名・ブランド名・既存キャラ名は使わない(権利侵害の回避)。
「生成だけで完璧に仕上げる」必要はありません。苦手な部分はCanvaやPhotoshopで後処理する前提で、プロンプトは構図と雰囲気づくりに集中させると、納品の品質が安定します。
ChatGPT・Claudeでプロンプトを量産するワークフロー
毎回ゼロからプロンプトを考える必要はありません。日本語の意図をChatGPTやClaudeに渡し、英語プロンプトに変換・量産してもらうのが効率的です。次の依頼文をそのまま使えます。
作りたい画像を日本語で具体的に書き、上の依頼テンプレに当てはめてAIチャットに渡します。
出てきた英語プロンプトを画像生成AIに入力し、どれが意図に近いか比べます。
「構図だけ変えて5パターン」「色味だけ暖色に」のように1要素ずつ変えて、近づける・バリエーションを増やします。
思いどおりにならないときの調整チェックリスト
狙った画像が出ないときは、やみくもに作り直す前に次を確認してください。原因の多くはこのどれかです。
- 要素を詰め込みすぎていないか → 主役を1つに絞り、不要な語を削る。
- スタイル指定が弱くないか → 作風語(photorealistic / anime など)を明示する。
- 光・色が毎回バラつくか → lighting と color を具体的に固定する。
- 同じ失敗を繰り返すか → 1要素ずつ変えて、どの語が効いているか切り分ける。
- 手・文字が崩れるか → 構図を変えるか、後処理前提に切り替える。
よくある質問
プロンプトは英語と日本語のどちらがいいですか?
ツールによります。MidjourneyやStable Diffusionは英語のほうが安定しやすく、DALL-E 3やAdobe Fireflyは日本語でも扱いやすいです。英語が苦手でも、ChatGPTやClaudeに「日本語の要望を英語プロンプトに変換して」と頼めば問題ありません。
プロンプトを全部覚える必要がありますか?
いいえ。基本構造の6要素(スタイル・被写体・構図・照明・色や雰囲気・品質)のテンプレを1つ持っておけば十分です。あとは用途別の実例を真似て、ChatGPTに量産させれば、暗記しなくても安定して作れます。
同じプロンプトなのに毎回違う画像が出ます。
画像生成AIは毎回ランダム性が入る仕様です。完全に同じ画像にはなりませんが、Stable Diffusionならseed値を固定したり、各ツールのバリエーション機能を使うと、近い画像を再現しやすくなります。
プロンプトに著作権はありますか?
プロンプトそのものより、生成した画像を商用利用してよいかのほうが実務では重要です。ツールやプランによって商用利用の条件が異なるため、納品・販売の前に必ず規約を確認してください。詳しくは始め方の総合ガイドで解説しています。
まとめ
プロンプト設計は、伝えたいイメージを6要素に分解し、1つずつ具体的な言葉にして、反復で近づけるのが基本です。最初は用途別の実例をそのまま真似て、慣れてきたら単語を入れ替え、ChatGPTで量産する流れに移行すると、作業がぐっと楽になります。
プロンプトのコツがつかめたら、次は自分の用途に合うツール選びと、実際の稼ぎ方・案件の取り方に進みましょう。
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