「収益化したいけれど手数料が不安」「日本語の読者に届くのか」——この2点で迷う人向けに、4社の違いを金額と機能で示します。
ニュースレター(メールマガジン型のメディア)を始めるとき、最初の関門が配信プラットフォーム選びです。Substack(サブスタック)、Beehiiv(ビーハイブ)、theLetter(ザレター)、note(ノート)メンバーシップ——名前は聞くものの、「手数料はどこが安いのか」「日本語の読者にちゃんと届くのか」が分かりにくいのが正直なところです。
この記事では、4社を手数料・日本語対応・収益化機能・広告と越境の4基準で横並びに比較します。結論から言うと、「日本語の読者を相手にするか、海外読者でドル建てを狙うか」で最適な基盤が変わります。「自分の配信基盤をどれにするか」を選ぶための記事です。
- 結論: 読者層で選ぶ。日本語ならnote/theLetter、海外狙いならSubstack/Beehiiv
- 比較の前に: この記事の4つの比較基準
- 【横並び比較】4社の手数料・日本語対応・収益化を一覧で
- ① 手数料で比べる: 「料率」と「月額」のどちらで取られるか
- ② 日本語対応で比べる: 読者が「迷わず登録・支払い」できるか
- ③ 収益化機能で比べる: サブスク・広告・メンバーシップの幅
- ④ 広告・越境で比べる: 海外読者・ドル建てを狙うかどうか
- 乗り換えコスト: 後から基盤を変えるのは「読者の引っ越し」が壁
- タイプ別おすすめ: あなたはどれを選ぶべきか
- よくある質問
- まとめ: 「手数料の安さ」より「読者がどこにいるか」で選ぶ
結論: 読者層で選ぶ。日本語ならnote/theLetter、海外狙いならSubstack/Beehiiv
プラットフォーム選びの早見
- 手数料の安さだけならBeehiiv(有料購読の販売手数料0%。ただし読者数で月額課金が上がる)
- 日本語の読者・国内決済の手軽さならnoteメンバーシップ or theLetter(日本語UI・日本円)
- 海外読者でドル建て購読を狙うならSubstack(手数料は売上の10%だが世界中の読者に届く)
「手数料が一番安いのはどこ?」と聞かれがちですが、料率が低くても読者がいない基盤では稼げません。まず「誰に読んでほしいか(日本語か英語か)」を決めて、それから手数料と機能で2つに絞るのが失敗しにくい順番ですニャ。
比較の前に: この記事の4つの比較基準
「なんとなく有名だから」で選ぶと、後から手数料や日本語対応でつまずきがちです。この記事では次の4つの基準で各社を評価します。
| 比較基準 | 見るポイント |
|---|---|
| ① 手数料・料金 | 有料購読の販売手数料(プラットフォーム利用料)と、月額固定費・読者数による課金。決済手数料は別途。 |
| ② 日本語対応 | 管理画面・サポートの日本語、日本円決済、日本の読者が登録・支払いしやすいか。 |
| ③ 収益化機能 | 有料購読(サブスク)、単発販売、メンバーシップ、ギフトなど収益化の選択肢の幅。 |
| ④ 広告・越境(海外) | 広告ネットワークや他媒体への拡散、海外読者・ドル建て購読への向き不向き。 |
【横並び比較】4社の手数料・日本語対応・収益化を一覧で
まずは全体像です。下の表は2026年6月時点の各社公式情報をもとにまとめた早見表で、手数料は有料購読の販売にかかるプラットフォーム利用料を中心に記載しています。
| 項目 | Substack | Beehiiv | theLetter | noteメンバーシップ |
|---|---|---|---|---|
| 販売手数料(利用料) | 有料購読の10% | 有料購読は0%(月額課金で回収) | 売上の17%(決済・振込込み) | 10%(利用料)+決済5〜15% |
| 月額固定費 | 無料(手数料のみ) | 無料枠あり→読者数で有料 | 無料(手数料のみ) | 無料(手数料のみ) |
| 日本語UI・サポート | 英語中心 | 英語中心 | 日本語 | 日本語 |
| 日本円・国内決済 | Stripe(外貨中心) | Stripe(外貨中心) | 日本円対応 | 日本円対応 |
| 主な収益化 | 有料購読・ギフト | 有料購読・広告・Boosts | 有料購読(価格自由含む) | メンバーシップ・有料記事 |
| 向く読者層 | 海外・英語圏/越境 | 海外・英語圏/越境 | 国内・日本語 | 国内・日本語 |
表の見どころは、手数料が低い基盤ほど読者層が海外寄りになりやすいこと。Beehiivは販売手数料0%が魅力ですが英語中心、noteやtheLetterは日本語で安心な代わりに手数料はやや高め——という「トレードオフ」が見えますニャ。
① 手数料で比べる: 「料率」と「月額」のどちらで取られるか
手数料の「かたち」は2タイプです。Substack・theLetter・noteは売上から料率で引く方式、Beehiivは販売手数料0%の代わり、読者数に応じた月額課金で回収する方式。どちらが得かは読者数と売上規模で変わります。
| サービス | 手数料のかたち(2026年6月時点・公式情報ベース) |
|---|---|
| Substack | 有料購読の売上の10%(プラットフォーム利用料)。別途Stripeの決済手数料。月額固定費なし。 |
| Beehiiv | 有料購読の販売手数料は0%。ただし無料枠(目安2,500人前後)を超えると読者数に応じた月額課金(Scale等。月額は出典で幅があり要確認)。決済手数料は別途。 |
| theLetter | 読者からの売上に17%(決済・振込手数料を含む)。月額固定費なし。 |
| noteメンバーシップ | プラットフォーム利用料10%(定期購読マガジンは20%)+決済手数料(決済方法により5〜15%程度)+振込手数料1回あたり270円。 |
② 日本語対応で比べる: 読者が「迷わず登録・支払い」できるか
意外と効くのが日本語対応です。中身は日本語で書けても、読者が登録・支払いする画面が英語だと離脱されやすいからです。日本語の読者がメインなら国内サービスが安心です。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| noteメンバーシップ: 日本語UI・日本円。既にnote文化に慣れた読者が多い | Substack/Beehiiv: 管理画面・サポートが英語中心で、日本語の読者には登録画面がやや不親切 |
| theLetter: 日本語の「ニュースレター専用」。プロ・専門家向けでメール配信に集中できる | 海外読者がほぼいないのに英語基盤を選ぶと、決済や問い合わせで負担が増える |
日本語の読者がメインなら、まずはnoteメンバーシップかtheLetterから検討するのが現実的です。「英語が得意」「海外の専門家コミュニティに届けたい」という明確な狙いがあるときにSubstackやBeehiivを選ぶ、という順番がおすすめですニャ。
③ 収益化機能で比べる: サブスク・広告・メンバーシップの幅
収益化の「入り口」は基盤ごとに違います。有料購読(月額サブスク)はどこにもありますが、広告で稼ぐ・他媒体に拡散する・単発で売るといった選択肢の幅に差が出ます。
| サービス | 収益化の選択肢(2026年6月時点) |
|---|---|
| Substack | 有料購読(月額・年額)、ギフト購読。シンプルに「読者課金」で稼ぐ設計。 |
| Beehiiv | 有料購読に加え、広告ネットワーク・Boosts(他媒体との相互送客)など「広告」での収益化が強い。ただし有料プランが前提。 |
| theLetter | 有料購読(読者が金額を決める「価格自由」機能のテスト含む)、企業スポンサーや提携媒体掲載などの法人連携。 |
| noteメンバーシップ | 月額メンバーシップ、有料記事の単発販売、定期購読マガジンなど。note内の回遊と組み合わせやすい。 |
④ 広告・越境で比べる: 海外読者・ドル建てを狙うかどうか
最後は「広がり」の観点です。Substack・Beehiivは英語圏のユーザーが多く、海外読者・ドル建て購読を狙う越境発信に向きます。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| Substack/Beehiiv: 英語圏の読者母数が大きく、越境・ドル建て購読の可能性がある | note/theLetter: 基本は国内向けで、海外読者の母数は英語基盤に劣る |
| Beehiiv: 広告ネットワークやBoostsで「読者課金以外」の収益・拡散を作りやすい | 広告ネットワークの広告主は英語圏中心で、日本語読者には響きにくい場合がある |
越境は「夢」がありますが、英語で継続発信できて初めて成立します。まずは日本語で固定読者を作ってから、英語版を別に立てて海外に挑戦——という二段構えのほうが、現実には失敗しにくいですニャ。
乗り換えコスト: 後から基盤を変えるのは「読者の引っ越し」が壁
「とりあえず始めて、合わなければ乗り換えればいい」と考えがちですが、ニュースレターの最大の資産は読者リスト(メールアドレス)です。ここを移せるかどうかで、乗り換えのしやすさが変わります。
多くの基盤は購読者のメールアドレスをCSVで書き出せます。リストを自分で持てる基盤かを最初に確認しておくと選択肢が広がります。
アドレスは移せても、有料サブスクの課金は移行先で再登録が必要になりがちで、有料読者が多いほど乗り換えコストは上がります。
記事URL・ドメイン評価は移行先にそのままは引き継げません。独自ドメインを使えるかも判断材料になります。だからこそ「読者層(日本語/英語)」と「収益化の軸」だけは最初に決めると後悔が少なくなります。
タイプ別おすすめ: あなたはどれを選ぶべきか
| あなたのタイプ | 検討したい基盤(理由) |
|---|---|
| 日本語で国内の固定読者を作りたい | noteメンバーシップ(日本語UI・日本円・既存の読者文化に乗りやすい) |
| 日本語の「ニュースレター専業」で深く書きたい | theLetter(メール配信に特化・価格自由や法人連携も) |
| 英語で海外読者・ドル建て購読を狙う | Substack(世界の読者母数・読者課金がシンプル) |
| 広告や相互送客も使って規模を伸ばしたい | Beehiiv(販売手数料0%・広告ネットワーク。ただし英語&有料プラン前提) |
| まず手数料を抑えて小さく始めたい | Beehiivの無料枠 or note(無料で開始し、収益化段階で再検討) |
よくある質問
ニュースレターの手数料がいちばん安いのはどこですか?
有料購読の販売手数料だけなら、2026年6月時点ではBeehiivが0%で目立ちます。ただし読者数が無料枠(目安2,500人前後)を超えると月額課金が上がるため、規模によっては実質の負担が大きくなります。各社の料率は本文の比較表を参照してください。どの基盤も決済手数料が別途かかるので、「料率」と「月額」の両方を自分の読者数で試算するのがおすすめです。数字は変更され得るので各社公式でご確認ください。
日本語の読者向けなら、どのプラットフォームがいいですか?
日本語UI・日本円決済・国内の読者文化という点では、noteメンバーシップとtheLetterが安心です。noteは既存の読者やSNS的な回遊があり、theLetterはニュースレター専業で深く書きたい人に向いています。SubstackやBeehiivは英語中心のため、日本語の読者がメインだと登録・支払い画面でつまずきやすい点に注意してください。
Substackは日本語で使えますか?海外読者がいなくても意味はありますか?
記事自体は日本語で書けますが、管理画面やサポートは英語中心で、決済もStripe経由の外貨が中心です。海外読者がほとんどいない状態で日本語だけ発信するなら、Substackの強み(世界の読者母数・ドル建て購読)を活かしきれません。日本語の読者が中心なら国内基盤、英語で越境を狙うならSubstack、と分けて考えるのがおすすめです。
Beehiivの「手数料0%」は本当にお得ですか?
有料購読の販売手数料が0%なのは事実ですが、その分は読者数に応じた月額課金で回収する設計です。無料枠(目安2,500人前後)では負担が小さい一方、読者が増えると有料プラン(Scaleなど。月額は出典で幅があり要確認)が必要です。広告ネットワークやBoostsなど収益化機能の多くは有料プラン前提で、広告主も英語圏中心です。英語で規模を伸ばす前提なら有力ですが、日本語で少人数なら他基盤と比較してから決めましょう。
結局、初心者は最初にどれを選べばいいですか?
日本語の読者を想定するならnoteメンバーシップかtheLetter、英語で海外読者を狙うならSubstackかBeehiiv、というのが大枠の目安です。迷ったら、いきなり有料運用を始めず無料プランで数通配信し、配信のリズムと読者の反応を確かめてから収益化と基盤を本決めしてください。手数料・料金は2026年6月時点の各社公式情報ベースのため、契約前に最新の内容を必ずご確認ください。
まとめ: 「手数料の安さ」より「読者がどこにいるか」で選ぶ
ニュースレターの配信基盤は、手数料率だけで選ぶと後悔しやすい領域です。料率が低い基盤ほど読者層が海外寄りになりやすく、日本語の読者がいなければ稼ぎにつながりません。まず「日本語の読者か、海外読者か」を決め、それから手数料・収益化機能・運用の手間で2社に絞り込むのが、失敗の少ない順番です。
手数料率だけならBeehiivの有料購読0%が目立つが読者数で月額が上がる。日本語の読者はnote/theLetter、海外狙いはSubstack/Beehiiv。まず無料プランで小さく試す。数値は2026年6月時点・各社公式で要確認。収益は保証しない。
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