韓国語・中国語のWebtoonを日本語に届ける仕事は、翻訳と「写植(セリフの画像化)」がセットになっているのが特徴です。
韓国発の縦読みマンガ「Webtoon(ウェブトゥーン)」は日本でも一般的になり、ピッコマやLINEマンガなどに毎月大量の作品が翻訳されて配信されています。その裏側には、原作のセリフを日本語に直し、画像として組み込み直す「翻訳+写植(しゃしょく)」という在宅向きの仕事があります。
この記事では、Webtoon翻訳の副業を写植という独特の工程・1話あたりの単価の相場・案件を取る入口の3点で整理します。ふつうの文章翻訳や映像の字幕翻訳とは、作業内容も応募先もまったく別物です。数値は2026年6月時点で確認した相場で、案件ごとに大きく変わるため「目安」として読んでください。
結論: 「電子コミックを読む人」に向いた、翻訳+写植の在宅副業
Webtoon翻訳副業の早わかり
- Webtoonの仕事は翻訳だけでなく、セリフを画像化する『写植』がセットになっていることが多い
- 写植はPhotoshopやCLIP STUDIO PAINTでの作業。デザインソフトに抵抗がない人ほど有利
- 1話単価は幅が大きい。韓日・中日の翻訳でおおむね1話2,000〜8,000円台が一つの目安(要確認)
- 入口はローカライズ専門会社のトライアルと、クラウドソーシングのwebtoon案件の2系統
- 縦読みマンガを日頃読んでいる人ほど、演出やテンポを掴みやすく向いている
写植とは? Webtoon翻訳が「画像作業」とセットな理由
写植(しゃしょく)とは、もともと写真植字の略で、ここでは翻訳したセリフやナレーションを、吹き出しやコマの中に文字として配置していく作業を指します。WordやGoogleドキュメントに訳文を打つ一般の翻訳とは違い、PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTといった画像ソフトで、元の文字を消し、訳文を画像として組み込みます。
縦読みマンガでは、翻訳した日本語の文字数に合わせて吹き出しの大きさを変えたり、効果音(オノマトペ・SFX)の位置や見せ方を工夫したりと、独自のルールに沿って配置します。シーンやキャラクターに合わせてフォントを選び分けるのも写植の腕の見せどころです。BPSやデジタル職人などのローカライズ会社の案内でも、写植は「ただ文字を入れるだけではない演出工程」として説明されています。
| 工程 | やること | 使うツールの例 |
|---|---|---|
| ① 翻訳 | 韓国語・中国語などの原文を日本語に訳す。漫画の口調・テンポに合わせる | 辞書・原文ファイル・翻訳メモ |
| ② 写植チェック前の整文 | 訳文を吹き出しに収まる長さに調整。意味を変えずに自然な日本語へ | テキストエディタ・スプレッドシート |
| ③ 写植(文字入れ) | 元の文字を消し、訳文を吹き出し・ナレーション・効果音として画像化 | Photoshop / CLIP STUDIO PAINT |
| ④ 仕上げ・チェック | 誤字脱字・はみ出し・フォントの統一を確認して納品 | Photoshop / 納品用ツール |
1話単価の相場(2026年6月時点・幅が大きい)
Webtoonの報酬は1話あたりの単価で決まることが多く、言語ペアや写植の有無、難易度で大きく変わります。公開されている翻訳者の情報やサービス案内をもとに、目安をまとめました。実際の金額は案件ごとに異なるため、必ず募集要項でご確認ください。
| 条件 | 単価の目安(2026年6月時点・要確認) | メモ |
|---|---|---|
| 韓国語→日本語 翻訳(1話) | おおむね2,000〜8,000円台と幅が大きい | 話数や文字量で変動。2,000円未満は条件をよく確認したい水準 |
| 中国語→日本語 翻訳(1話) | 中央値で4,000円前後という公開情報もある | ジャンルや難易度で上下する |
| 翻訳+写植(漫画・ページ単価の例) | 1ページ1,200円〜という公開例(漫画専門のBPS) | これは発注主向けの提示料金で、外注ワーカーの取り分とは別。会社により1話単価制もある |
| 写植のみ(仕上げ) | 会社・作品で幅が大きい(1話単位/ページ単位の両方あり) | 演出を含む工程。料金体系は募集要項で要確認 |
| 低単価のクラウド案件 | 1話数百円・1文字1円といった例も存在 | 消耗しやすいので避けるか、実績作りと割り切る |
案件はどこで取る? 入口は大きく2系統
Webtoon翻訳の案件は、(1) コミックローカライズの専門会社のトライアルと、(2) クラウドソーシングのwebtoon案件の2つの入口があります。一般翻訳の求人サイトとは別ルートなので、探し方を分けて考えると見つけやすくなります。
ピッコマグループのボイスルが運営するPANOPLAY、漫画翻訳に強いBPS、電子書籍制作のスマートゲート、Webtoon制作のデジタル職人などが、マンガ・Webtoon翻訳者や写植編集デザイナーを随時募集しています。多くはトライアル翻訳を経て登録する流れです。
クラウドワークスやランサーズには「webtoon」「漫画翻訳」「写植」のタグや検索があり、韓国語・中国語→日本語の案件が出ています。実績ゼロでも応募できる入口ですが、低単価案件も混在するため見極めが必要です。
募集では「電子コミックを日頃読む人歓迎」「未経験歓迎」とする会社も多くあります。好きなジャンルや作品、写植に使えるソフト(Photoshop等)を明記すると通過しやすくなります。
最初は単価より「1話を最後まで仕上げきる経験」を優先します。1話にかかる時間を測ると、適正な単価や受けられる本数が見えてきます。
韓国語・中国語の語学スキルや写植の作業を「出品」して在宅で受けたいなら
ココナラは語学・デザインなどのスキルを自分で出品できる国内最大級のスキルマーケットです。登録は無料。Webtoon翻訳や写植を扱う出品の参考にもなります。
向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 電子コミック・縦読みマンガを日頃から読んでいる人 | 画像ソフトの操作をまったく覚えたくない人(写植が難しい) |
| 韓国語または中国語に触れたことがあり、辞書を引きながら訳せる人 | 1話に何時間でもかけられず、すぐ高単価だけを求める人 |
| PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTの基本操作に抵抗がない人 | 原文を機械翻訳に丸投げして納品しようとする人 |
| 1話ずつコツコツ仕上げる細かい作業が苦にならない人 | 締め切りや配信スケジュールを守るのが苦手な人 |
| 口調やテンポなど、作品の世界観を大切にできる人 | マンガ自体に興味がなく、演出やテンポを読み取れない人 |
他の翻訳系副業との違い・使い分け
「翻訳の副業」とひとくくりにされがちですが、Webtoon翻訳は作業も入口もかなり独特です。隣接する副業との違いを整理しておくと、自分に合う入口を選びやすくなります。
| 副業の種類 | 主な作業 | Webtoon翻訳との違い |
|---|---|---|
| Webtoon翻訳・写植 | 縦読みマンガの翻訳+画像への文字入れ | 写植という画像作業が伴う。1話単価が基本 |
| 文章・ビジネス翻訳 | 文書やWebサイトの文章を訳す | 画像作業がなく、文字数や枚数で計算。入口も別 |
| 字幕翻訳 | 映像のセリフを字幕にする | 文字数制限と尺の制約。専用ソフト(SST等)で作業 |
| オンライン英会話講師 | 語学を教える | 翻訳ではなく対面・指導。声出しが必要 |
よくある質問
韓国語と中国語、どちらができれば有利ですか?
どちらにも需要があります。日本で配信されるWebtoonは韓国原作が多いため韓国語→日本語の案件が目立ちますが、中国の縦読みマンガ(中日翻訳)の案件もあり、中央値で1話4,000円前後という公開情報もあります。まずは自分が学んだ言語で探すのが現実的です。完璧な語学力よりも、辞書を引きながら自然な日本語に整える力と、作品への理解が重視される傾向があります(2026年6月時点)。
写植ができないと案件は取れませんか?
そんなことはありません。案件は『翻訳のみ』『写植のみ』『翻訳+写植セット』に分かれており、翻訳のみなら画像ソフトは不要です。ただし写植までできると受けられる案件が広がり、単価も上げやすくなります。PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTのレイヤー操作と文字入れができれば写植の入口に立てるので、余裕があれば少しずつ覚えるのがおすすめです。
未経験でも応募できますか?
応募できる入口はあります。ローカライズ専門会社の中には『電子コミックを日頃読む人歓迎』『未経験歓迎』とする募集があり、トライアル翻訳を経て登録する流れが一般的です。クラウドソーシングにも実績ゼロから応募できる案件があります。ただし低単価案件も混じるため、案件選びは慎重に。提案のコツは応募テンプレ記事も参考にしてください。
1話あたりどのくらい時間がかかりますか?
作品の難易度・話数・写植の有無で大きく変わるため一概には言えませんが、慣れないうちは1話の翻訳+写植に数時間かかることも珍しくありません。最初は時間を計測し、『1話あたり何時間 → 単価が時給に換算するといくらか』を把握することが大切です。安すぎる案件は時給に直すと割に合わないことが多いので、実績作りと割り切るか避けるかを判断しましょう。
機械翻訳(AI翻訳)を使ってもいいですか?
下訳や用語確認の補助として使う人はいますが、出力をそのまま納品するのは避けるべきです。マンガは口調・テンポ・キャラクターの個性が命で、機械翻訳をそのまま貼ると不自然になりやすく、品質基準を満たせません。会社やクライアントによっては機械翻訳の使用を禁止している場合もあります。最終的な訳文と写植は必ず人の手で仕上げる前提で考えてください。
どこで案件を探すのが効率的ですか?
2つの入口を並行するのが効率的です。1つはコミックローカライズの専門会社(PANOPLAY、BPS、スマートゲート、デジタル職人など)の翻訳者・写植スタッフ募集。もう1つはクラウドワークスやランサーズで『webtoon』『漫画翻訳』『写植』を検索する方法です。専門会社は安定して案件が回りやすく、クラウドソーシングは最初の実績作りに向いています(2026年6月時点。募集状況は変動します)。
まとめ: 「マンガ好き×ちょっとの画像作業」が強みになる副業
Webtoon翻訳の副業は、語学だけでなく写植というデザインソフトの作業がセットになっているのが最大の特徴です。一般の文章翻訳や字幕翻訳とは作業も入口も違い、縦読みマンガを日頃読んでいる人ほど演出やテンポを掴みやすく有利です。1話単価は幅が大きいので、安すぎる案件で消耗せず、専門会社のトライアルとクラウドソーシングを併用して実績を積むのが現実的な進め方です。
Webtoon翻訳は翻訳+写植(Photoshop等での文字入れ)がセットの在宅副業。韓日・中日でおおむね1話2,000〜8,000円台が目安だが幅が大きく要確認。入口はローカライズ専門会社のトライアルとクラウドソーシングのwebtoon案件の2系統。電子コミックを読み慣れた人ほど向いている。数値は2026年6月時点・応募前に公式で確認を。
クラウドソーシング比較で案件の探し先を選ぶか、語学・画像作業以外の選択肢も含めて迷うなら診断で向いている副業を確認すると動きやすくなります。

