同じテンプレートでも、売る場所によって手元に残る金額・集まるお客さん・申請の手間が変わります。料率の数字だけでなく『集客と手間』まで含めて比べます。
Notionテンプレートを作ってみたものの、「結局どこで売るのが一番いいの?」で手が止まる方は多いはずです。Notion公式のマーケットプレイス、海外向けのGumroad、同人・creator向けのBOOTH、文章と一緒に売れるnote、自分のショップを持てるSTORES——選択肢は増えましたが、それぞれ手数料も集客の仕方もまったく違います。
この記事は、Notionテンプレの「販売ビジネスそのもの」ではなく、販売先の選び方に絞った比較LPです。5社を手数料・集客・日本語対応・越境・決済の5基準で横並びにし、見落としがちな公式マーケの審査・為替手数料・海外売上の課税まで踏み込みます。テンプレ作りの全体像や売れる作り方は別記事(後述)に譲り、ここでは「どこで売ると得か・自分に合うか」を判断できる状態を目指します。
- 結論: 「手数料の安さ」と「集客のしやすさ」はトレードオフ
- 比較の前に:Notionテンプレ販売先を見る5つの基準
- 5社の手数料体系をまず整理(2026年6月時点)
- 【独自早見表】1,000円のテンプレが各社でいくら残るか
- 5基準でまるごと比較:集客・日本語・越境まで含めた早見表
- 深掘り①:Notion公式マーケットの「審査」と「為替手数料」
- 深掘り②:Gumroadで海外に売るときの「越境」と税のこと
- Notionテンプレ販売が向いている人・向いていない人
- 結局どこで売る?タイプ別のおすすめ
- あわせて読みたい:Notion副業を深める記事
- よくある質問
- まとめ:売り場は「手数料 × 集客 × 自分の発信力」で選ぶ
結論: 「手数料の安さ」と「集客のしやすさ」はトレードオフ
販売先選びの早見
- 手数料だけ見れば、5.6%+45円のBOOTHや、自前集客なら実質約13%のGumroadが安め
- Notion公式マーケットプレイスは10%+$0.40/取引+(海外クリエイターは為替1%)だが、Notion内の検索流入という集客力が魅力
- noteは利用料10%だが決済手数料が別にかかり、合算すると実効は高め。一方で文章での集客に強い
- STORESは自分のショップを持てるが集客は自力。手数料の安さより『ブランドを育てる』向き
- 最終的には『手数料の安さ』より『どこにお客さんがいるか』で選ぶと失敗しにくい
ポイントは、手数料が安い場所は集客も自力、集客が強い場所は手数料が高めになりやすいことです。「1円でも多く残す」より「そもそも見つけてもらえるか」を先に考えると、売り場選びで迷いにくくなります。
比較の前に:Notionテンプレ販売先を見る5つの基準
料率の数字だけで決めると、「安いけど誰も来ない売り場」を選んでしまいがちです。本記事では次の5つの基準で5社を評価します。
| 基準 | 見るポイント |
|---|---|
| ①手数料(手取り) | 販売手数料+決済手数料+固定費。同じ1,000円でいくら残るか |
| ②集客力 | そのプラットフォーム自体に検索・回遊の流入があるか(=自力で人を呼ばなくても売れるか) |
| ③日本語対応 | 管理画面・購入者対応・サポートが日本語で完結するか |
| ④越境(海外販売) | 海外の顧客に売りやすいか。ドル決済・多通貨に対応するか |
| ⑤決済・入金 | 決済方式(カード/PayPal等)と、入金の最低額・振込手数料・タイミング |
5社の手数料体系をまず整理(2026年6月時点)
5社は手数料の決まり方がそれぞれ違います。「販売手数料」だけでなく「決済手数料」や「固定費」が別に乗る場合があるので、そこを揃えて見るのがコツです。
| サービス | 手数料体系(2026年6月時点の公式目安) |
|---|---|
| Notion公式マーケットプレイス | 取引ごとに10%+$0.40。米国外のクリエイターは受取時に為替手数料1%が追加。出金は隔週木曜・最低$20から |
| Gumroad | 販売手数料10%(自分のリンク経由)+Stripe等の決済手数料(約2.9%+$0.30)。合算で実質13%前後。Gumroad Discover経由は手数料が高くなる |
| BOOTH(pixiv) | ダウンロード商品は販売価格の5.6%+45円(固定)。2025年10月の改定で固定額が引き上げ |
| note | プラットフォーム利用料10%(有料記事・有料マガジン等)+決済手数料(決済方法により概ね5〜15%)+振込手数料270円/回 |
| STORES(フリープラン) | 決済手数料が中心(フリープランは概ね5%台、上位プランで下がる)。販売手数料自体は低めだが集客は自力 |
【独自早見表】1,000円のテンプレが各社でいくら残るか
販売価格1,000円のテンプレを1本売ったとき、手数料を引いた手取りの目安を試算しました(2026年6月時点の公式料率に基づく当サイト試算。振込手数料・為替・税は除く1件あたりの概算)。noteとGumroadは決済手数料を含めた合算で計算しています。
| サービス | 手数料の目安 | 1,000円販売時の手取り(概算) |
|---|---|---|
| BOOTH(DL商品) | 5.6%+45円 | 約899円 |
| STORES(フリー) | 決済手数料 約5%台 | 約945円(決済手段により変動) |
| Gumroad(自分のリンク) | 実質13%前後(決済込み) | 約870円 |
| Notion公式マーケット | 10%+$0.40(+海外1%) | 約840〜850円(為替で変動) |
| note(カード決済) | 利用料10%+決済手数料 | 約850円前後(決済方法で変動) |
1件あたりの差は数十〜百数十円でも、固定費(BOOTHの45円、Notionの$0.40)は低単価ほど重く効く点に注意しましょう。低単価で多く売るなら固定費の影響が大きく、高単価なら料率差の影響が大きくなります。
5基準でまるごと比較:集客・日本語・越境まで含めた早見表
手数料だけでは決められません。集客力・日本語対応・越境のしやすさ・決済まで含めた総合表が下記です。◎○△は当サイトの相対評価です。
| サービス | 手数料 | 集客力 | 日本語 | 越境 | 向いている売り方 |
|---|---|---|---|---|---|
| Notion公式マーケット | ○ | ◎ | ○ | ◎ | Notion内検索の流入を狙う・海外も視野 |
| Gumroad | ○ | △ | △ | ◎ | SNSやnewsletterで集客し海外にも売る |
| BOOTH | ◎ | ○ | ◎ | △ | 日本のNotion/creator界隈に向けて安く売る |
| note | △ | ◎ | ◎ | △ | 解説記事とセットで日本語読者に売る |
| STORES | ○ | △ | ◎ | △ | 自分のブランドショップを育てて売る |
深掘り①:Notion公式マーケットの「審査」と「為替手数料」
Notion公式マーケットプレイスは集客力が魅力ですが、誰でもすぐ有料販売できるわけではありません。2026年6月時点では、有料クリエイターになるための申請(ウェイトリスト/アンケート)と、Notion側の承認が必要です。承認まで数か月かかる場合があると案内されています。
申請のアンケートに答える時点でテンプレートを公開していることが前提になります。実績ゼロでも、まず無料テンプレを公開して土台を作ります。
事業体の情報やワークスペースIDを登録し、申請します。承認まで時間がかかることがあるため、待っている間に作品を増やしておくと有利です。
承認後、決済はStripe連携で行います。出金は隔週木曜・最低$20からなど、入金の最低額とタイミングを把握しておきます。
Notion公式マーケットは、審査というハードルがある代わりに、Notionユーザーが直接テンプレートを探しに来る場所です。申請に時間がかかるため、承認を待つ間にBOOTHやnoteなど他の売り場で先に販売を始めるのが現実的です。
深掘り②:Gumroadで海外に売るときの「越境」と税のこと
Gumroadは世界中に売れる・ドルで受け取れるのが最大の強みです。自分のリンク経由なら販売手数料は10%で、ここにStripe等の決済手数料が乗って実質13%前後。Gumroad Discover(プラットフォーム内の発見導線)経由だと手数料は高くなります。
Notionテンプレ販売が向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 自分の業務やライフログをNotionで仕組み化している人 | すぐにまとまった金額を稼ぎたい人(最初は少額になりやすい) |
| 一度作って売り続ける『ストック型』の収益を作りたい人 | 集客も改善も一切やりたくない人(出品しただけでは売れにくい) |
| SNSやブログで地道に発信して集客できる人 | サポート対応や返金対応を一切したくない人 |
| 海外の顧客にも売ってみたい人(Gumroad/Notion公式) | 他人のテンプレを流用するなど、独自性を出せない人 |
テンプレ販売は「作って終わり」ではなく、使い方の説明・更新・購入者対応まで含めて続ける仕事です。向いているかどうかは、作成後もコツコツ改善できるかで決まります。
結局どこで売る?タイプ別のおすすめ
| あなたのタイプ | おすすめの売り場(手取り+集客の観点) |
|---|---|
| まず日本語で気軽に試したい初心者 | BOOTH(手数料5.6%+45円で安く、日本のNotion界隈に届きやすい) |
| 解説記事を書くのが得意 | note(記事で集客→そのまま購入の導線が強い。利用料は高めでも売りやすい) |
| Notionユーザーに直接見つけてほしい | Notion公式マーケットプレイス(審査は必要だがアプリ内検索の流入が強い) |
| 海外にも売りたい・SNS発信が得意 | Gumroad(ドル建てで越境に強い。集客は自力) |
| 自分のブランドショップを育てたい | STORES(手数料は中庸。デザイン自由度が高く長期向き) |
あわせて読みたい:Notion副業を深める記事
よくある質問
Notionテンプレートは結局どこで売るのが一番おすすめですか?
『一番』は売り方で変わります。日本語で安く試したいならBOOTH(5.6%+45円)、解説記事で集客するならnote、Notionアプリ内の検索流入を狙うなら公式マーケットプレイス、海外に売るならGumroadが向いています。手数料の安さだけでなく『お客さんがどこにいるか』で選ぶと失敗しにくいです。最初は1か所に絞らず、BOOTHやnoteで小さく試しながら、軌道に乗ったらNotion公式マーケットも申請する流れが現実的です。
手数料が一番安いのはどこですか?
2026年6月時点の目安では、BOOTHのダウンロード商品(5.6%+45円)や、自分のリンク経由のGumroad(実質13%前後)が安めです。ただしBOOTHの45円のような固定費は低単価ほど重く効くため、300円のテンプレを大量に売るのか、3,000円を少数売るのかで有利な売り場が変わります。料率は変更されることがあるので、出品前に各社公式でご確認ください。
Notion公式マーケットプレイスはすぐに有料販売できますか?
すぐにはできません。2026年6月時点では、有料クリエイターになるための申請(ウェイトリスト/アンケート)とNotion側の承認が必要で、承認まで数か月かかる場合があると案内されています。申請のアンケート回答時点でテンプレートを公開していることが前提になるため、まず無料テンプレを公開して土台を作るのがおすすめです。手数料は取引ごとに10%+$0.40、米国外のクリエイターは受取時に為替1%が追加されます(公式ヘルプ準拠)。
海外(Gumroadなど)で売ると、税金や確定申告はどうなりますか?
海外プラットフォーム経由のデジタル売上は、消費税の課税・不課税の判定や、所得としての確定申告が論点になります。役務の提供場所や顧客の所在で扱いが変わるとされ、個人の状況で結論が異なるため、ここで断定はできません。まずは副業の税金ガイドで全体像を押さえ、最終判断は税務署・税理士など公式窓口で確認してください。ドル建て売上は円に替える際の為替差益・差損も帳簿付けが必要になります。
複数のプラットフォームで同じテンプレを売ってもいいですか?
基本的には可能で、実務でも併用が現実的です。例えば日本語はBOOTH+note、海外はGumroad、というように使い分けると、客層ごとに届けられます。ただし各社の規約(独占販売の条件など)は出品前に確認してください。また、価格や説明文の整合をとり、購入者対応の窓口を分かるようにしておくと混乱を避けられます。
集客が苦手でも売れますか?
集客が苦手な場合は、プラットフォーム自体に流入があるNotion公式マーケットプレイスやnoteが向いています。Notion公式はアプリ内のテンプレ検索、noteは記事から購入への導線があるため、自力でSNS集客をしなくても見つけてもらえる可能性があります。逆にGumroadやSTORESは『場所』は良くても集客は基本自力なので、SNSやメルマガでの発信とセットで考えると効果的です。
まとめ:売り場は「手数料 × 集客 × 自分の発信力」で選ぶ
Notionテンプレの販売先は、手数料の安さだけでは決められません。安い売り場は集客も自力、集客が強い売り場は手数料が高めというトレードオフがあります。日本語で安く試すならBOOTH、記事で集客するならnote、Notionユーザーに直接届けるなら公式マーケット、海外に売るならGumroad、ブランドを育てるならSTORES——という整理が目安です。まずは1か所で小さく出品し、売れ筋が見えたら売り場を広げ、売上が立ってきたら税・確定申告を整える、という順番が安全です。
手数料はBOOTH(5.6%+45円)やGumroad(実質13%前後)が安め、集客はNotion公式マーケットとnoteが強い。公式マーケットは審査が必要で為替1%追加、Gumroadは越境で税の確認が必須。売り場は『手数料×集客×自分の発信力』で選び、まず小さく試す。数値は2026年6月時点・出品前に各社公式で要確認。
AIツール比較で制作を時短するか、まだ方向に迷うなら診断で向いている副業を確認すると動きやすくなります。テンプレ販売の全体像はNotionテンプレート販売の始め方へ。

