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春から夏に害獣に気づいたら。子育ての時期に確認したいこと

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動物ごとに違う子育ての時期を資料で確かめ、追い出す前と相談のときに確認することを整理。

春から夏に害獣に気づいたら。子育ての時期に確認したいことのイメージ
説明用の生成イメージです

春から夏にかけて、天井裏や壁の中の物音が続く。軒下から何かが出入りしているように見える。調べると「子育ての時期かもしれない」という話が出てきて、今追い出してよいのか、待ったほうがよいのか、迷う方もいるのではないでしょうか。

この記事では、公的な資料が動物ごとに示している出産・子育ての時期、追い出す前に確認したいこと、自治体と業者に伝えること、子育てが終わったあとの確認を順にまとめます。第3節に、気づいた季節と様子を書き込むメモを載せました。

物音や鳴き声から、子がいるかどうかや動物の種類を見分ける方法、追い出しや捕獲の手順は載せていません。いつ、どう進めるかは、現地を確かめた相談先と決めることだからです。自治体の案内はその自治体の例として更新月を添えて紹介しますので、お住まいの自治体のページでも確認してください。

このガイドで確認すること
  • 子育ての時期と言われる季節
  • 追い出す前に確認したいこと
  • 自治体と業者に伝えること
  • 子育てが終わったあとの確認
  • 子育ての時期でよくある質問

01子育ての時期と言われる季節

国の資料は、アライグマやハクビシンが建物の屋根裏などで子育てをすることがあると説明しています。農林水産省の「野生鳥獣被害防止マニュアル(中型獣類編)」(令和6年3月)は、アライグマの休息や子育ては人家など建物の屋根裏や壁の隙間などで行うとし、ハクビシンは樹洞や家屋の天井裏などを出産・子育ての場として利用するとしています。

時期は動物によって違います。アライグマについて、環境省の「アライグマ防除の手引き」(令和7年3月改訂版)は、主に3月から5月頃に出産するとしつつ、地域によっては夏から秋の出産も確認されているとしています。ハクビシンは、同じ国のマニュアルが出産期を3月〜11月と推定し、ほとんど年間を通して繁殖するとしています。コウモリについては、静岡県浜松市が、まだ飛べない幼獣のいる時期を6〜8月と案内しています(2026年3月更新のページ)。

同じ動物でも、資料によって月の書き方には幅があります(下の表)。春から夏は、いくつかの動物の子育ての時期と重なりますが、季節だけで、家にいる動物の種類や子の有無は決まりません。表は目安として読み、実際の状況は相談先に確かめてもらってください。

資料に書かれた出産・子育ての時期(2026年10月5日に各資料で確認。月の書き方は資料のままです)

動物資料書かれている時期
アライグマ環境省「アライグマ防除の手引き」(令和7年3月改訂版)主に3月から5月頃に出産。地域によっては夏から秋の出産も確認
アライグマ関西広域連合「アライグマ防除マニュアル」(平成27年3月)1年に1度、4〜6月に出産。子は生後50日程度でねぐらを出る
アライグマ東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」(2026年4月更新)春から初夏に出産。夏以降の繁殖も確認
ハクビシン農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル(中型獣類編)」(令和6年3月)出産期は3月〜11月と推定。ほとんど年間を通して繁殖
ハクビシン東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」(2026年4月更新)一年中繁殖が可能(年に1回)
タヌキ農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル(中型獣類編)」(令和6年3月)5月〜6月が出産のピーク
コウモリ浜松市「家にコウモリが住み着いて困っている」(2026年3月更新)まだ飛べない幼獣のいる時期(6〜8月)
コウモリ北九州市「よくある相談と対策【コウモリ】」(2025年7月更新)夏の出産時期

確認リスト

  • 気づいた月と、はじめて気づいた日を第3節のメモに書く
  • 表の月は資料の書き方のまま読む。地域によって違うことがある
  • 季節だけで、動物の種類や子の有無を決めない

02追い出す前に確認したいこと

自分で捕まえたり追い出したりする前に、捕獲の決まり、時期についての注意、進め方を決める相手の3つを確認します。野生の鳥獣の捕獲は、鳥獣保護管理法で原則として禁止されています。狩猟鳥獣を許可なしで捕獲できるのは、狩猟ができる区域と期間の中で決まりに従う場合などに限られます。それ以外で被害を防ぐ目的で捕獲するには、許可などの法律上の手続きが必要とされています。

時期についての注意を示す自治体もあります。浜松市は、コウモリの侵入口をふさぐのは、まだ飛べない幼獣のいる時期(6〜8月)や冬眠前後の時期を避けるよう案内し、中にコウモリが残っていると閉じ込めて死なせてしまい、死体がにおいや害虫の発生源になるとしています。福岡県北九州市は、冬眠の時期と夏の出産の時期は追い出しが難しいとしています(2025年7月更新のページ)。国の中型獣類のマニュアルも、侵入場所をふさぐときは、中にいないことの確認を忘れないよう注意しています。

ただし、これらはコウモリの例や一般的な注意で、すべての動物と地域に当てはまる決まりではありません。この記事では、「この時期は絶対に追い出してはいけない」とも「今追い出してよい」とも判断しません。子がいるかもしれないことを伝えたうえで、いつ、どの方法で進めるかは、現地を確かめた相談先と決めてください。子を確かめるために天井裏をのぞく必要はありません。

自分で何かをする前の確認は「害獣を自分で追い出す前に。法律と安全の確認」に、動物ごとの相談の準備は「アライグマを見かけたら。捕まえる前に確認したいこと」「ハクビシンを見かけたら。相談前に確認したいこと」「コウモリを見かけたら。追い出す前に確認したいこと」にまとめています。

確認リスト

  • 自分で捕まえない。捕獲を含むなら、法律上の手続きを相談先に確認する
  • 姿を見ても近づかず、触らない
  • 侵入口をふさぐ前に、中に残っていないかをどう確かめるか聞く
  • 時期をずらすか、今進めるかは、相談先の説明を聞いて決める

03自治体と業者に伝えること

相談先には、まず3点を伝えます。気づいた月と場所、見たことと聞こえたこと、続いている期間です。聞こえた音は聞こえたままの言葉で書き、子がいるかどうかや動物の種類は、推測で決めずに「不明」とします。下のメモに書き出しておくと、自治体にも業者にも同じ内容を伝えられます。物音の記録の取り方は「屋根裏の物音。相談前に整理したいこと」にまとめています。

自治体の対応は、地域と動物で違います。東京都八王子市は、屋内への立ち入り調査や、天井裏などに侵入した動物・侵入口の特定は行っていないと案内しています(2026年3月更新のページ)。浜松市は、コウモリのページ(2026年3月更新)で、原則として市では捕獲や駆除を行わず、自分での対応が難しい場合は専門業者(有料)に相談するよう案内しています。お住まいの自治体のページで、その動物について行うこと・行わないことと、捕獲の手続きの問い合わせ先を確認してください。

業者には、子がいるかもしれないときの進め方を聞きます。調査で何を確かめるか、作業の時期を提案されたらその理由、作業のあとで中に残っていないことをどう確かめるか、再び気づいたときの対応です。見積の並べ方は「害獣駆除の見積を、同じ条件で比べる」にまとめています。

すでに契約や請求で困っている場合は、新しい業者を探す前に、消費者ホットライン188で身近な消費生活センターなどの窓口を案内してもらってください。賃貸で管理会社や大家にまだ連絡していない場合は「賃貸で気づいたら。まず連絡する前に」を、分譲マンションで管理会社・管理組合にまだ伝えていない場合は「分譲マンションで害獣に気づいたら。管理組合に伝える前に」を先に確認してください。そのうえで民間への相談も考える場合は、当サイトの比較ページで、各社の案内対象の地域と動物を確認できます。

季節と気づいたことのメモ(相談の前に書き出し、分からない欄は「未確認」のまま残します)

項目記入欄
気づいた月と、はじめて気づいた日未確認
場所(天井裏・壁の中・軒下・床下・庭など、家のどのあたりか)未確認
見たこと(姿・出入りなど。見ていなければ「見ていない」)未確認
聞こえたこと・におい(聞こえたまま、感じたままの言葉で)未確認
続いている期間(毎日か、ときどきか。途切れた日があればその日)未確認
動物の種類と子の有無(確かめていなければ「不明」)未確認
建物(戸建て・集合住宅、持ち家・賃貸)未確認
自治体に聞いたこと(行うこと・行わないこと、捕獲の手続きの問い合わせ先)とその回答未確認
業者に聞いたこと(作業の時期とその理由、中に残っていないことの確かめ方)とその回答未確認

確認リスト

  • 気づいた月と場所、見たことと聞こえたこと、続いている期間を伝えたか
  • 子の有無と動物の種類を、推測で決めつけていないか
  • 自治体が行うこと・行わないことと、捕獲の手続きの問い合わせ先
  • 作業の時期の理由と、中に残っていないことの確かめ方を聞いたか

04子育てが終わったあとの確認

子育ての時期を過ぎても、確認は残ります。国の中型獣類のマニュアルは、アライグマの子は6月上旬に野外活動を始め、秋遅くまで母親と行動を共にするとしています。ハクビシンは、子が生後1か月くらいからねぐらを出て母親について出歩くようになり、子別れの時期は明確ではないとしています。姿や音に気づかなくなっても、いなくなったとは言い切れません。

子育てに使われた場所には、汚れが残ることがあります。環境省の手引きは、アライグマは屋根裏などに侵入して繁殖することがあり、侵入された場所ではふん尿による汚損が生じるとしています。国の中型獣類のマニュアルは、ハクビシンはねぐらの中で排泄するため、ふん尿がたまり天井板が落ちた事例もあるとしています。しみやにおいが気になる場合は「天井のしみ・においに気づいたら。相談前に整理すること」も参考にしてください。

再び使われないための確認もあります。東京都環境局は、アライグマ・ハクビシンの被害を受けないためには、捕獲して数を減らすとともに、餌資源や繁殖場所をなくすことが重要だとしています(2026年4月更新のページ)。大津市は、コウモリは追い払っても戻ってくることが多いと案内しています(2023年12月更新のページ)。作業後の記録と保証の確かめ方は「駆除のあとも見据えた、対策の確認」にまとめています。

確認リスト

  • 姿や音に気づかなくなった月を、メモに書き足す
  • しみ・におい・汚れが残っている場所
  • 清掃・消毒と侵入口の対策を、誰がいつ行うか
  • 再び気づいたときの連絡先と、再訪問の条件

05子育ての時期でよくある質問

追い出してよいか、鳴き声のような音、外で見かけた子ども、においについて答えます。

子育ての時期は、追い出してはいけないのですか。
一律には言えません。本文で紹介した浜松市と北九州市の案内は、コウモリについての、それぞれの市の例です。すべての動物や地域に当てはまる決まりではありません。捕獲を含む場合は、法律上の手続きも関わります。子がいるかもしれないことを伝え、時期と方法を相談先と決めてください。迷うときは、お住まいの自治体の担当窓口にも確認してください。
子どもの鳴き声のような音がします。子がいると考えてよいですか。
音だけで決めないでください。この記事では、音から子の有無や動物の種類を判断する方法は扱っていません。聞こえた日時と場所、続いている期間を第3節のメモに書き、種類と子の有無は「不明」のまま相談先に伝えてください。確かめるために天井裏に上がる必要はありません。
庭で動物の子どもらしい姿を見ました。保護したほうがよいですか。
手を出さず、そっとしておいてください。埼玉県東部環境管理事務所は、野生鳥獣は鳥獣保護管理法などで保護され、原則として捕獲や飼養はできないとしたうえで、落ちている鳥のヒナはそっとしておくよう呼びかけ、鳥以外の野生獣の子供も同様にと案内しています(2025年1月掲載のページ)。困っている場合は、お住まいの自治体に相談してください。
においが強くなりました。中で子が死んでいるのでしょうか。
においの原因は、この記事では判断できません。東京都板橋区は、ハクビシンに家屋内に入り込まれた場合の被害として、ふん尿による悪臭を挙げています(2026年6月更新のページ)。一方、浜松市は、閉じ込められたコウモリの死体がにおいの発生源になるとしています。天井裏に上がったり触ったりせず、気づいた日と場所をメモに足して相談先に伝えてください。敷地で死がいを見つけた場合は「敷地で動物の死がいを見つけたら。触る前に確認すること」も参考にしてください。
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自治体の窓口と民間の窓口の役割を確かめてから、必要な範囲だけ相談を進めます。

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参考にした公的情報(一次資料)

確認日 2026-10-05。自治体の事業や制度は変わることがあるため、依頼や手続きの前に各ページの最新の内容をご確認ください。

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