動物別の相談 PR

ネズミを見た・言われたとき。調査前に整理すること

ネズミを見た・言われたとき。調査前に整理することのイメージ
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動物別の相談

見たこと・痕跡・推測を分けた相談票を作り、調査の範囲と相談窓口を確認。

ネズミを見た・言われたとき。調査前に整理することのイメージ
説明用の生成イメージです

台所の隅を小さな影が横切った。棚の奥に、見慣れない黒い粒が落ちていた。点検に来た人に「ネズミがいるかもしれません」と言われた。どこに何を頼めばよいか分からないまま、気持ちだけが落ち着かなくなるのも無理はありません。

この記事では、ネズミを見た、痕跡を見つけた、人から指摘されたという段階で、調査を頼む前に整理しておきたいことをまとめます。見たこと・痕跡・推測を分けた相談票を作り、調査で確かめてもらう範囲と、相談する窓口を決められるようにします。音だけが気になる段階の整理は「屋根裏の物音。相談前に整理したいこと」にまとめています。

相談先は民間の業者だけではありません。当サイトが2026年9月に確認した東京都や都内の区の資料と、横浜市・大阪市など8つの政令指定都市のページでは、保健所や区役所・市役所の担当部署、市の相談ダイヤルなどを、ネズミの相談先として案内しています。役割を確かめてから、民間に頼む範囲を決める順番を提案します。種類の見分け方や、薬剤・捕獲器の使い方は扱いません。

このガイドで確認すること
  • 見たことと推測を分ける
  • 相談前の記録を整理する
  • 調査で確認してもらう範囲
  • 地域と建物に合う窓口を選ぶ
  • ネズミの相談でよくある質問

01見たことと推測を分ける

ネズミの相談票で分ける3つのこと:見たこと、見つけた痕跡、推測・言われたこと
見たことは見たまま、推測は推測として書き、ネズミの種類は「不明」とします。痕跡の扱いは窓口に確認します。

最初に整理したいのは、「実際に見たこと」と「推測」の区別です。姿を見たのか、ふんやかじり跡のような痕跡を見つけたのか、家族や点検に来た人から「ネズミでは」と言われたのか。人から言われた場合は、誰が、何を見てそう言ったのかも書き留めます。点検や訪問の場で指摘され、作業を勧められても、その場で契約を決める必要はありません。相談票にまとめ、窓口でも確かめてから判断してください。

東京都の冊子「都民のためのねずみ防除読本」(令和7年12月発行)は、ねずみの本体を確認するのは難しいとしたうえで、活動に伴って残る証拠(ラットサイン)を手掛かりに活動場所を特定できると説明し、例としてかじり跡、糞、足跡、体のこすり跡などを挙げています。姿を見ていなくても、痕跡の記録は相談の材料になります。

ただし、痕跡らしいものがあることと、それがネズミのものだと決まることは別です。ふんの形や大きさから、ネズミかどうかや種類を自分で判定する必要はありません。姿を見た場合も見たままを書き、種類は「不明」とします。東京都多摩立川保健所は、ねずみと思われる痕跡を、事前に電話で相談したうえで持ち込めば、可能な範囲で同定して助言すると案内しています(2023年7月更新のページ)。どこでも同じ対応とは限らないため、痕跡を集めたり片付けたりする前に、窓口に扱い方を確認してください。

確認リスト

  • 姿を見た/痕跡を見つけた/人から言われた、のどれに当たるか
  • 見たものは見たまま書き、ネズミの種類は「不明」とする
  • その場で作業を勧められても、相談票にまとめてから判断する
  • 痕跡を集める・片付ける前に、窓口に扱い方を確認する

02相談前の記録を整理する

見たことと推測を分けたら、下の相談票にまとめます。痕跡は、見つけた場所ごとに分けて書きます。東京都の冊子は、ラットサインから、外からの侵入経路、家の中の通路、餌場や営巣場所が分かると説明しています。場所の記録は、調査の出発点になります。ふんやかじり跡には触れず、離れた位置から写真を撮る程度にとどめてください。

建物のことも書いておきます。戸建てか集合住宅か、持ち家か賃貸か、管理会社や大家、管理組合に連絡したか。建物と管理の形によって、最初に連絡する窓口が変わるためです(第4節)。子どもやペットの有無も、安全面の説明に関わります。分からない欄は「未確認」のまま残し、推測で埋めないでください。

ネズミの相談票(見たことと推測を分けて記入します。分からない欄は「未確認」のまま残します)

項目記入欄
気づいたきっかけ(姿を見た/痕跡を見つけた/人から言われた)未確認
姿を見た日時・場所・回数(見たままの様子)未確認
痕跡①(種類・部屋と位置・見つけた日)未確認
痕跡②(種類・部屋と位置・見つけた日)未確認
かじられた物、荒らされた食品や保管品未確認
におい、音など、ほかに気づいたこと未確認
人から言われた場合:誰が・何を見て・何と言ったか未確認
自分の推測(推測であることを明記)未確認
手元の記録(写真・メモ)未確認
建物の種類(戸建て/集合住宅)と、持ち家か賃貸か未確認
管理会社・大家・管理組合への連絡状況未確認
同じ建物や近所で、同じような話を聞いたか未確認
小さな子ども・ペットの有無未確認
これまでに自分で試したこと未確認
相談した窓口・日付・言われたこと未確認

確認リスト

  • 姿を見た日時・場所・回数を、見たまま書いたか
  • 痕跡は、種類・部屋と位置・見つけた日を、場所ごとに分けて書いたか
  • 建物の種類、持ち家か賃貸か、管理窓口への連絡状況を書いたか
  • 子ども・ペットの有無と、相談した窓口の記録を書いたか

03調査で確認してもらう範囲

調査で確認してもらう3つの場所:外からの侵入経路、家の中の通路、餌場や巣になっている場所
東京都の冊子(令和7年12月発行)がラットサインから分かるとしている3つを、調査の範囲を聞くときの確認項目として整理した図です。

誰に相談するかは第4節で確かめます。ここでは、窓口にも民間にも伝えられる「調査で確かめてもらうこと」を整理します。東京都の冊子は、効果的な駆除には、事前の生息状況調査、それに基づく捕獲作業や防そ修繕(ねずみの侵入経路をふさぐこと)、その後の効果判定が必要で、どうしても複数回の作業になると説明しています。調査・作業・効果の確認を、いつ、何回行う想定かを聞いておくと、見積を読みやすくなります。

調査では、相談票の痕跡の場所をもとに、「外からの侵入経路」「家の中の通路」「餌場や巣になっている場所」をどこまで確認するかを聞きます。確認した場所を写真や図で示してもらえるかも確かめます。ネズミの痕跡と確認できなかった場合や、原因が分からなかった場合に、どう説明され、その後の作業や費用がどうなるかも、依頼の前に聞いておきます。見積の比べ方は「害獣駆除の見積を、同じ条件で比べる」にまとめています。

同じ冊子は、業者選びの確認事項として、事前の生息調査と防除後の効果判定、防そ修繕の内容や施工方法の説明、見積書を出して納得できるまで説明することなどを挙げています。また、防除に直接関係ない作業を強く勧めたり、必要以上に危機感をあおったりする業者は適切とはいえないとしています。国民生活センターも、不安をあおられてネズミ駆除を依頼したが作業内容が不十分なので解約したい、という相談事例を2024年4月に公表しています。

すでに契約や支払いで困っている場合や、その場で契約を迫られて不安な場合は、消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センター等を案内してもらえます(相談は無料、通話料は自己負担)。訪問販売にあたる契約では、条件によってクーリング・オフができる場合があります。当てはまるかは相談窓口で確認してください。

確認リスト

  • 調査で確認する場所(侵入経路・家の中の通路・餌場や巣)と、写真や図での説明
  • 捕獲・防そ修繕・効果の確認が見積に含まれるか、作業は何回の想定か
  • ネズミと確認できなかった場合の説明と、費用の扱い
  • 契約や請求で困っているときは、消費者ホットライン188に相談する

04地域と建物に合う窓口を選ぶ

相談先は、地域の公的窓口、住まいの管理窓口、民間の窓口に分けて考えます。東京都の冊子は、特別区は区役所・保健所、市町村は市役所・町村役場の担当部署を相談先とし、八王子市と町田市を除く市町村の住民は都の保健所でも受け付けると案内しています。横浜市は、区の福祉保健センター生活衛生課で捕獲用カゴの貸し出しや駆除の相談を行っています(2025年10月更新のページ)。

一方で、さいたま市や大阪市のように、駆除作業は行わないと明記する自治体もあります(さいたま市は2023年11月、大阪市は2026年3月更新のページ)。支援の範囲は、お住まいの自治体のページで確認してください(確かめ方は「お住まいの地域から、相談先を確認する」)。

住まいの管理窓口は、建物によって変わります。東京都の冊子は、集合住宅では入居者全体での対応が必要で、分譲住宅なら管理組合、賃貸住宅なら家主が主体となって、建物全体の被害状況などを調べると説明しています。費用や手配をだれが受け持つかは、この記事では判断できないため、管理窓口に確認してください。戸建ての持ち家なら、この段階はありません。

進め方の目安は、①相談票をまとめる、②自治体のページで相談部署と支援の範囲を確かめる、③賃貸・集合住宅なら管理窓口に連絡する、④必要な範囲だけ民間の調査を検討する、の順です。民間も検討する場合は、当サイトの比較ページで各社の案内対象の地域と動物を確認できます。ネズミを扱うかどうかは会社ごとに異なるため、各社の案内でも確かめてください。痕跡だけで確かでない場合は、種類は未確認のまま伝えてください。賃貸で管理窓口にまだ連絡していない場合は「賃貸で気づいたら。まず連絡する前に」を、契約や請求で困っている場合は消費者ホットライン188への相談を、先に検討してください。

確認リスト

  • お住まいの自治体で、ネズミの相談を受ける部署と、そのページの更新日
  • 自治体が行うこと(相談・貸し出し・業者の案内など)と行わないこと
  • 賃貸は管理会社・大家、分譲の集合住宅は管理組合への連絡状況
  • 民間に頼む範囲(調査・捕獲・侵入経路をふさぐ修繕・効果の確認)

05ネズミの相談でよくある質問

法律、自治体の対応、衛生面、子どもやペットについてまとめます。

家に出るネズミは、鳥獣保護管理法の対象ですか。
鳥獣保護管理法の施行規則第78条第1項は、法第80条第1項に基づき環境衛生の維持に重大な支障を及ぼすおそれのある鳥獣として、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種を同法の適用除外と定めています(e-Gov法令検索で2026年9月に確認)。環境省の概要ページも、いえねずみ類3種を同法の対象外と説明しています。ただし、ネズミの仲間で対象外とされているのは、この3種だけです。見たネズミの種類は、この記事では判定できません。種類が確かでないうちは、自分で捕まえる前に、お住まいの自治体の窓口に相談してください。捕獲器などを貸し出している自治体もありますが、使い方や注意点は窓口の案内に従ってください。
保健所や自治体に頼めば、駆除してもらえますか。
当サイトが2026年9月に確認した自治体のページでは、ネズミについて、家庭の駆除作業を自治体が行うという案内は見当たりませんでした。東京都西多摩保健所は、職員が家庭に伺って防除作業や駆除作業を行うことはできないとしています(2025年12月更新のページ)。一方で、助言や捕獲器の貸し出し、痕跡の同定など、支援の内容は地域によって異なります。東京都大田区は、期間と件数を限って、条件を満たす一般家屋に専門業者を派遣し、侵入口の探し方や塞ぎ方を助言する事業を案内しています(2026年7月更新のページ)。駆除は行わず、塞ぐ作業は住民自身が行う形で、事業所や賃貸住宅などは対象外です。実施の有無や時期は年度ごとに変わります。お住まいの自治体のページで確認してください。
ふんを見つけました。衛生面で気をつけることはありますか。
東京都の冊子は、ねずみの糞や尿に排泄された病原体が飲み水や食品を汚染し、口から取り込まれる場合があることや、ねずみにイエダニが寄生していることを説明しています。厚生労働省の動物由来感染症ハンドブック2026も、動物由来感染症に関わる動物の一つとしてネズミを挙げ、冊子の問い合わせ先を最寄りの保健所としています。この記事では病気の種類や症状、片付けの手順は扱いません。ふんには素手で触れず、片付け方も含めて保健所などの窓口に確認してください。体調で気になることがあれば、自己判断せず、医療機関や保健所に相談してください。
小さな子どもやペットがいます。相談のときに伝えたほうがよいですか。
伝えておくことをおすすめします。東京都の冊子やさいたま市のページ(2023年11月更新)には、殺そ剤などについて、子どもやペットが誤って食べないよう注意を呼びかける記述があります。民間に頼む場合は、薬剤や器具を使う予定があるか、使うならどこに置くのか、子どもやペットへの配慮を、事前に説明してもらってください。
YOUR NEXT STEP
整理した内容で、次の窓口へ。

自治体の窓口と民間の窓口の役割を確かめてから、必要な範囲だけ相談を進めます。

地域から相談先を確認する 相談先の案内条件を見る

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参考にした公的情報(一次資料)

確認日 2026-09-28。自治体の事業や各社の条件は変わることがあるため、依頼前に各ページの最新の内容をご確認ください。

害獣対策のしるべ
害獣の相談先選びと相談準備の情報サイト。国や自治体、国民生活センターなどの一次資料を確認して記事を作り、不安をあおる表現や根拠のない順位付けはしません。